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ライファーズ 罪に向きあう

著者
坂上香

取り返しのつかない罪を犯したとき、人は罪に向きあい、償うことができるだろうか。
米国アリゾナ州を拠点とする民間の更生団体アミティは、刑務所や社会復帰施設で更生プログラムを積極的に行ってきた。創設者をはじめスタッフの多くが元受刑者や元薬物依存者というユニークな団体である。友情や友愛を意味するアミティの活動の特徴は、刑罰でも矯正でもなく、語り合いを通して、生き方そのものを変革していくことだ。
著者がアミティを取材するうち、たびたび耳にする言葉があった。「ライファーズのおかげだよ。」
ライファーズとは、終身刑もしくは無期刑受刑者のこと。最も重い罪を犯した彼らが、アミティで自分の人生をさらけ出し、徹底的に罪に向きあっていく。そして、それを見た他の受刑者も、麻痺した心を開き、暴力への依存から自由になる道をともに模索していく。再犯の連鎖から回復の連鎖への転換がここにある。
刑罰の場である刑務所に友愛の空間を創造し、罪を償う仲間たちにエールを送る、ライファーズとは誰か。やがて釈放されたとき、社会とどのようにつながりあうのか。いくつもの重い扉を開き、償いと回復の道を歩き続ける、魂の旅の記録。


目次


第一章 出発点
  道標/旅の始まり/日本初の刑務所内TC/蒔かれた種
第二章 ツーソン
  アミティへの旅/アリス・ミラーの伝言/ナヤのストーリー/番号から名前への旅
第三章 サンディエゴ
  社会の監獄化/刑務所内TCへの道/監獄の中のサンクチュアリ
第四章 オータイメサ
  一枚の写真/ライファーズとは誰か?/刑務所という名のホーム/デッドエンド
第五章 サンイシドロ
  仮釈放審議会への道/遺族の存在/花とスクランブルエッグ/秘密
第六章 サウス・セントラル
  審議の決定/ゲットーのオアシス/寛容の博物館/バラの苗木/犯罪者の子どもとして生きる/釈放後の現実
第七章 コンプトン
  ホームカミング/ゲットーのクリスマス/足下からの脱ゲットー化/修復的な対話の場
第八章 ランカスター
  処遇される側から処遇する側へ/ジミーの旅/人種差別と勇気/ロックダウン下のクリスマス/誕生を祝う
第九章 ワッツ
  続編への旅/新しいホーム/窓から見た世界/サイコドラマ
第十章 ロス・ルナス
  男性受刑者の動揺/女性に向けられる眼差し/二つの死/加害の語りに耳を傾ける/母子プログラム/鏡との対話/希望の手紙
エピローグ ティワナから 番号から名前への旅
  強制送還/ティワナへの道/ホーム(刑務所)からの旅立ち/新しいホームを求めて/刑罰を超えて


あとがき


著訳者略歴

坂上香
さかがみ・かおり

ドキュメンタリー映像作家。1965年生まれ。1992年ピッツバーグ大学社会経済開発学修士課程修了。2001年までテレビディレクター。京都文教大学助教授、津田塾大学准教授を経て、2012年より映像作家の活動に専念。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

渡邊十絲子<:週刊新潮2012年10月4日号>
<2012年9月18日:47 NEWS 共同通信ウェブサイトニュース>
宮地尚子(一橋大学教授)
<2012年9月16日(日):中国新聞>
やまだようこ(立命館大学特別招聘教授)
<2012年10月1日(月):公明新聞>
<:クロワッサン2012年12月号>

関連リンク

この本の関連書


「ライファーズ 罪に向きあう」の画像:

ライファーズ 罪に向きあう

「ライファーズ 罪に向きあう」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/288頁
定価 2,808円(本体2,600円)
ISBN 978-4-622-07698-8 C0036
2012年8月20日発行

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