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身体の使用

脱構成的可能態の理論のために

L’USO DEI CORPI


存在論は西洋の歴史的命運が詰めこまれ、言語活動と世界が歴史的に分節化される根源的な場所である。アガンベンは、「使用」という概念を起点に、哲学的考古学によって、現代なおも存在論にアクセスが可能かを確かめていく。プラトン、アリストテレス、ストア主義、スコラ哲学、スピノザ、ライプニッツ、ベンヤミン、ハイデガー、フーコー。アガンベンが遡るこうした思想家にとっても、存在論は世界を自分自身にむかって開く道の研究であった。
今日、存在は衰弱し、消滅していくなかで、剥き出しの実存そのものを残している。〈生の形式〉とは、わたしたちがその形式からけっして切り離さない、なにものかを剥き出しの生として孤立させ分離したままにしない生のことである。人間は生きるなかでつねに幸福が問題となっているから、それは政治的な生として構成される。
《ホモ・サケル》プロジェクトは、政治の場所と本源的な構造を問い、「統治の奥義」を明らかにしようとしてきた。20年間、書きつがれ、本書をもって「放棄される」。
いつであれ「時代の今」を生きる読者のもとに、この終わることのない迫真の思想が届くことを。


目次


まえおき
プロローグ

第一部 身体の使用
1 働きを欠いた人間
2 クレーシス
3 使用と配慮
4 世界の使用
5 自己の使用
6 習慣的な使用
7 生命ある道具と技術
8 自分のものとして所有することのできないもの
インテルメッツォ I

第二部 存在論の考古学
1 存在論的装置
2 ヒュポスタシスの理論
3 様態的存在論のために
インテルメッツォ II

第三部 〈生の形式〉
1 分割された生
2 その形式から切り離すことのできない生
3 生きている観照
4 生命は生きることのなかで産み出される形式である
5 スタイルの存在論のために
6 単独者のもとへの単独者の亡命
7 《われわれはそのようにおこなう》
8 働きと働かないでいること
9 エルの物語

エピローグ 脱構成的可能態の理論のために

訳註
訳者あとがき
文献目録
人名索引


著訳者略歴

ジョルジョ・アガンベン
Giorgio Agamben

1942年ローマ生まれ。ヴェネツィア建築大学教授を務めたのち、現在はズヴィッツェラ・イタリアーナ大学メンドリジオ建築アカデミーで教えている。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
上村忠男
うえむら・ただお

1941年兵庫県尼崎市に生まれる。1968年、東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。東京外国語大学名誉教授。学問論・思想史専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

書評情報

<2016年5月号:「美術手帳」>

関連リンク

この本の関連書


「身体の使用」の画像:

身体の使用

「身体の使用」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/512頁
定価 6,264円(本体5,800円)
ISBN 978-4-622-07964-4 C0010
2016年1月25日発行

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