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思想としての〈共和国〉【増補新版】

日本のデモクラシーのために


「日本国憲法の根底にあるのは実は「市民的公共権力による自由」を追求する共和国の精神なのであり、にもかかわらずその解釈と運用は、初発の美濃部憲法学のときからしてすでにそこからの逸脱であり、「国家からの自由」への横滑りであった…」(「あとがき」)

安全保障関連法が施行されたなか、旧版で集い、市民社会と法思想を論じた著者は、再び日本の民主主義を問い直すために結集した。主権は、われわれ国民にある、近代国家を否定する相手と闘い、壊れゆく日本社会を救う手立てを考えなければならない、と。
フランスの〈共和国〉思想から何を学び、日本のデモクラシーにどう活かすのか。そして、日本社会の独自性を問い、いかに問題提起をなすべきかを論ずる。
法、社会、政治、思想…いまこそ、日本の民主主義をあらためて問わねばならない。
「すべては、人民をつくる政治的結合からはじまる」(水林章)、「比較憲法史論の視座転換と視野拡大」(水林彪)、「水林彪論稿に寄せて」(樋口陽一)、「「増補新版」のためのあとがき」(水林章)、以上四稿が増補に際する新稿、計70頁。


目次


すべては、人民をつくる政治的結合からはじまる――「増補新版」のための導入にかえて  水林章

   *

あなたはデモクラットか、それとも共和主義者か  R・ドゥブレ(水林章訳)

現代世界に直面するメディオローグ――レジス・ドゥブレとの対話  R・ドゥブレ、三浦信孝

フランス共和国の孤独――十八世紀が照らし出す現代  水林章

新しい〈ユマニテ=人文学的教養〉のために――グローバリゼーションと来るべき教育  水林章

共和国の精神について〔鼎談〕  樋口陽一、三浦信孝、水林章
(鼎談を終えて 樋口陽一)

後記 I 三浦信孝
後記 II 水林章
読書案内

   *

[増補]比較憲法史論の視座転換と視野拡大――ドゥブレ論文の深化と発展のための一つの試み  水林彪

[増補]水林彪論稿に寄せて  樋口陽一

「増補新版」のためのあとがき  水林章


著訳者略歴

レジス・ドゥブレ
Regis Debray

1940年パリ生まれ。作家・思想家。1960年代にカストロのキューバ革命に共鳴、チェ・ゲバラとゲリラ活動に参加、『革命の中の革命』(晶文社 1967)を刊行、20代で神話的存在となる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
樋口陽一
ひぐち・よういち

1934年仙台市生まれ。憲法学。東北大学・東京大学・パリ第2大学・パリ第5大学・社会科学高等研究院(EHESS)・フリブール大学(スイス)・上智大学・早稲田大学で教授、客員教授を歴任。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
三浦信孝
みうら・のぶたか

1945年盛岡市生まれ。中央大学名誉教授。専門は仏語仏文学、フランス文化社会論。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
水林章
みずばやし・あきら

1951年山形県生まれ。上智大学教授。専攻は17-19世紀前半のフランス文学・思想。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
水林彪
みずばやし・たけし

1947年山形県生まれ。東京都立大学名誉教授、早稲田大学特任教授。専門は日本法制史。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「思想としての〈共和国〉【増補新版】」の画像:

思想としての〈共和国〉【増補新版】

「思想としての〈共和国〉【増補新版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/360頁
定価 4,536円(本体4,200円)
ISBN 978-4-622-07998-9 C1031
2016年6月24日発行

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