みすず書房

赤ちゃんこそがお母さんを作る

ドルト先生の心理相談 1

LORSQUE L’ENFANT PARAIT

判型 四六判
頁数 288頁
定価 3,080円 (本体:2,800円)
ISBN 978-4-622-08021-3
Cコード C1037
発行日 2002年12月10日
備考 現在品切
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赤ちゃんこそがお母さんを作る

家族や社会の激しい変化のなか、親と子どもの関係がますます見えにくくなっています。カウンセラーや心理学の専門家はもとより、育児に関心のある多くの方に手に取っていただきたい、という思いを込めて本書をお送りいたします。フランスのラジオ相談番組で語られたドルト先生の答えが、わたしたちの心を豊かにしてくれることでしょう。

かならず理由があるものです/人間はごく幼いうちからなんでも知っているのです/なにが正しいのか/泣き叫ぶのは聞いてもらうため/子どものからだに触れるとき/することは「はい」なのに「いや」と言う/「だれか」って、だれですか(目次より)

目次


かならず理由があるものです
人間はごく幼いうちからなんでも知っているのです
わかるわね、わたしたちはあんたを待っていたのよ
父親が出かけるとき
なにが正しいのか
トイレット・トレーニングについて
だれがだれを捨てるのやら
睡眠にかんしては各人各様
「心から」愛する、「欲望から」愛する
泣き叫ぶのは聞いてもらうため
離別、不安
間接的質問
疲れた母親たちって、いるのでしょうか
大きな子はいくぶん頭で、小さな子ときたら脚
ほんとうのことって、なんでしょう
生きているから死ぬことになるのです
赤ちゃんこそ、お母さんを作りあげるのです
あとしばらくは家に
「口を利かなくてはいけない」ということはありません
芸術家になるでしょう
暗黙の質問
してしまったことは仕方ありません
もうひとつの言語を理解し、新しい両親を自分の親にする
子どもたちには生活が必要です
子どものからだに触れるとき
赤ちゃんは抱いてやらなくてはいけません
ぺったり赤ちゃんたち、嫉妬ぶかい双生児
することは「はい」なのに「いや」と言う
裸になるのはだれのまえで
「まるで死んだみたい」
「だれか」って、だれですか
エディプスごっこをする……
よくくる質問
攻撃的な子どもたちか、それともいじめられっ子か

訳者あとがき
索引

フランソワーズ・ドルト生誕100年

フランスでは誰もが知るドルト先生。2008年11月6日に生誕100年を迎え、ル・モンド紙やレクスプレス誌などの特集記事、記念の出版やテレビ・ラジオ放送のほか、ユネスコによるシンポジウムもパリで開かれました。ドルトがフランス中の人気をさらったラジオの育児相談番組の、放送開始は1976年のこと。そのころ赤ちゃんだった人たちも母親、父親の世代になり、ドルト先生の子育てはすっかりフランスに根をはっているのでしょう。