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ロラン・バルト著作集 4

記号学への夢

1958-1964

OEUVRES COMPLETES


1958年になるとバルトは、ソシュール以外の言語学=記号学の研究にも手をひろげてゆく。プロップの『民話の形態学』からは構造主義的な分析手法を、翌年にはイェルムスレウからコノテーションの概念を取り入れて、徐々に方法を発展させた。勢いを失いつつある『テアトル・ポピュレール』誌を救うための演劇論、週刊誌になった『レットル・ヌーヴェル』誌への「神話」の連載などを経て、1960年代に入ると、新しい方向は姿を見せ始めた。衣服の本格的な記号分析「今年は青が流行です」を発表し、高等研究院の研究主任としてマス・コミュニケーション研究センターの設立、『コミュニカシオン』誌を創刊する。さまざまな対象を分析しうる記号学に興奮をおぼえ、加速度的につきすすむバルト。本巻は、その美しき冒険の跡を記した全52篇の初訳である。


「記号学への夢」の著訳者:

ロラン・バルト
Roland Barthes
1915年生まれ。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1975年に彼自身が分類した位相によれば、(1)サルトル、マルクス、ブレヒトの読解をつうじて生まれた演劇論、『現代社会の神話(ミトロジー)』(2)ソシュールの読解をつうじて生まれた『記号学の原理』『モードの体系』(3)ソレルス、クリテヴァ、デリダ、ラカンの読解をつうじて生まれた『S/Z』『サド、フーリエ、ロヨラ』『記号の国』(4)ニーチェの読解をつうじて生まれた『テクストの快楽』『彼自身によるロラン・バルト』などの著作がある。そして『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』を出版したが、その直後、1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に亡くなった。バルトの単行本はすべて、みすず書房から刊行される。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
塚本昌則
つかもと・まさのり
1959年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。パリ第XII大学で博士号取得。フランス近現代文学専攻。現在、東京大学文学部助教授。著書『ポール・ヴァレリー『アガート』――訳・注解・論考』(共著。筑摩書房)訳書 ロビンソン=ヴァレリー編『科学者たちのポール・ヴァレリー』(共訳、紀伊国屋書店)コンフィアン『コーヒーの水』(紀伊国屋書店)トドロフ『日常礼賛』(白水社)クリステヴァ『斬首の光景』(共訳、みすず書房)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
石川美子
いしかわ・よしこ
1980年、京都大学文学部卒業。東京大学人文科学研究科博士課程を経て、1992年、パリ第VII大学で博士号取得。フランス文学専攻。現在、明治学院大学教授。著書『自伝の時間――ひとはなぜ自伝を書くのか』(中央公論社)『旅のエクリチュール』(白水社)ほか。訳書 モディアノ『サーカスが通る』(集英社)フェーヴル『ミシュレとルネサンス』(藤原書店)『記号の国』(ロラン・バルト著作集7、みすず書房)『新たな生のほうへ』(ロラン・バルト著作集10、みすず書房)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「記号学への夢」の画像:

記号学への夢

「記号学への夢」の書籍情報:

A5変型判 タテ200mm×ヨコ148mm/424頁
定価 5,460円(本体5,200円)
ISBN 4-622-08114-8 C1310
2005年8月10日発行

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