みすず書房

父が子に語る世界歴史 7【新装版】

中東・西アジアのめざめ

GLIMPSES OF WORLD HISTORY

判型 四六判
頁数 256頁
定価 2,970円 (本体:2,700円)
ISBN 978-4-622-08527-0
Cコード C0320
発行日 2016年7月19日
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父が子に語る世界歴史 7【新装版】

「中東・西アジアは、かつて世界の回転軸だった。しかしその後、数世紀にわたって歴史の潮流からはずれ、入江となった。それが今ふたたび、本流に押し戻される」。
第一次世界大戦のあと、全世界的に経済が疲弊し、並行して、西欧列強と日本による帝国主義的な侵略が進んだ。その手段となった搾取とテロルは、「委任統治」「大衆の福祉」「後進民族の自治のための訓練」などの美辞麗句でくるまれる。抵抗する側のアジア、中東、西アジアのナショナリズムは急激に高まったが、しかし、19世紀的デモクラシーは、いたるところで足場を失っていった。デモクラシーはなぜ、四面楚歌に陥ってしまったのか。ネルーの苦悩の問いかけは続く。
[全8巻]

[初版「みすず・ぶっくす」の一冊(6分冊)として1959年刊、さらに新装上製本(6分冊)として1965-66年刊]

目次

163 エジプト独立戦争
164 イギリス軍駐留化の独立とは?
165 西アジアと世界政治
166 アラブ諸国  シリア
167 パレスティナとトランス=ヨルダン
168 アラビア  中世からの飛躍
169 イラクと空爆の力
170 アフガニスタンなど
171 革命の挫折  ドイツと中欧諸国
172 古い債務の新しい支払い方法
173 通貨のふしぎな性質
174 作用と反作用
175 ムッソリーニとイタリアのファシズム
176 民主主義と独裁政治
177 中国における革命と反革命
178 世界に挑戦する日本
179 ソヴィエト連邦
180 五か年計画
181 ソ連の成功と失敗
182 科学の前進
183 科学の善用と悪用

訳注

地図
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