みすず書房

■各巻に新たな解説を付す
■四六判 上製 各160-250頁

1980年代、操作的診断の興隆をして「心なき精神医学」の時代と言われてから四半世紀――。今日の精神医学は精神薬理学、そして生物学的精神医学の隆盛めざましい時代にあって、私たちは精神疾患をどう人間全体の疾患として捉え、どう生きられるだろうか。 本シリーズでは、現代精神医学の発展を支えてきた医学者による名著を中心に、人間理解への卓越した視点に基づく著作を新たに編集し刊行いたします。21世紀の精神医学界を担っていくべき若き精神医学徒を読者対象に、今日までの精神医学の営為を書籍として残し語り継いでゆくために、時を経てなお魅力を持ちつづけるシリーズを目指します。 (Heritage=「相続、伝承」の意)

本シリーズのうち次の1冊は、2015年7月に新装版を刊行しました。
山下格『誤診のおこるとき――精神科診断の宿命と使命』