みすず書房

ウラジーミル・ナボコフ

Vladimir Vladimirovich Nabokov

1899年サンクト・ペテルブルグに生まれる。裕福な家庭環境で育ったが、ロシア革命時に一家でロシアを脱出。ケンブリッジ大学卒業後、ベルリン次いでパリにおいて亡命生活を送る。その間に『キング、クィーン、ジャック』(1928)、『暗箱』(1932)、『絶望』(1936)などによってロシア語作家としての地位を築く。1940年、ナチス・ドイツの侵攻直前にパリを脱出、アメリカに移る。英語作家に転身、大学で教えながら『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』(1941)、『賜物』(ロシア語版1952、英語版1963)などを発表。代表作『ロリータ』(1955)によって世界的名声を得た後は、スイスに移って著作に専念、『青白い炎』(1962)、『アーダ』(1969)などを発表。鱗翅目研究者としても知られる。1977年歿。