みすず書房

ヨハン・ヤーコプ・バッハオーフェン

Johann Jokob Bachofen

1815年、都市貴族の息子としてバーゼルに生れる。バーゼル、ベルリン、パリ、ケンブリッジの諸大学の法学部で学ぷ。1841年バーゼル大学ローマ法教授。就任講演のテーマは「自然法と歴史的法の対立」であった。1842年バーゼル刑事裁判所判事(-1845)。1844年バーゼル大学を辞職。1945年バーゼル控訴裁判所判事(-1866)。主要著作『古代墳墓の象徴的装飾について』(1859)『タナクィル伝承』(1870)『東洋と西洋の神話』(1926)〔シュレッター編〕。ゲルマニストのJ・グリムと同じく、サヴィニーに深く影響を受けた歴史法学派の一員。歴史学のブルクハルト、文献学のニーチェ等と深い絆で結ばれ、W・ベンヤミン、トーマス・マン、ユング、ヘッセ等にも多大の影響を与えた。エンゲルスが『家族・私有財産・国家の起源』の序文で大きく言及している。