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アントナン・アルトー

Antonin Artaud

作家、俳優、演出家であり、ベルトルト・ブレヒトと並んで現代演劇の最も重要な理論家とされるアントナン・アルトーは、著作と演劇の仕事のために、1924年にはそれまで没頭していたデッサンを放棄した。この24年に、思考の不可能性を論じた『ジャック・リグィエールとの往復書簡』を発表、翌年には『冥府の臍』『神経の秤』を世に出し、文学活動の最初の頂点をきわめる。26年には〈アルフレッド・ジャリ劇場〉を組「残酷演劇」と呼ばれるアルトーの演劇論は、1931年におけるバリ島演劇のパリ公演を機縁とくに深まり、その成果は『演劇とその分身』(1938)に盛られることになる。1944年、画家であっがドゥラングラッドと出会ったアルトーは、ふたたび精力的にデッサンを開始する。パリにあるギャラリー・ピエールで1947年にひらかれた彼の最初の個展は、ジャコメッティやヴォルス、フォートリエ、デュビュッフェを囲む芸術家サークルの創造力に、地震のような衝撃をあたえた。同じ年、アルトーは、追い求めてやまなかったゴッホについての傑作『ヴァン・ゴッホ 社会が自殺させた者』を、精神病院内でわずか数日で書き上げている。1948年3月4日、イヴリーで直腸癌のため死去。ここに初めて本の形となったアルトのデッサン集は、アルトの芸術的天才と狂気のしるしが、演劇やエクリチュールにまして、より直接的かつ刺激的なさまで貫かれている。研ぎ澄まされた幻視、魔術的で知覚を超越した身体意識、精神的・肉体的な苦悩のしるしが、ここにある。


 

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