みすず書房

A・J・P・テイラー

Alan John Percivale Taylor

1906年ランカシアのプレストンに生まれる。ヨークのクェーカーの寄宿学校ブーザム・スクールに入り、シーボーム・ロウントリーの影響を受ける。その後オックスフォードのオーリアル・カレッジに学び、1930年から36年までマンチェスター大学歴史学講師。同大学近代史担当となったルイス・ネイミアの学問的影響を受ける。オックスフォード、モーダレン・カレッジの近代史担当のフェローおよびチューターを長く勤めながら、ガーディアン、オブザーヴァー・ニュー・ステーツマン、タイムズ・リテラリイ・サプルメントに常時書評を寄稿した。「闘争の世紀1850-1950」に関する多数の著作があり、個性的で傑出した歴史家としての声望が高い。とりわけ「第二次世界大戦の起源」(1961)は歴史学界にいわゆる「ヒトラー論争」を捲き起こした。そのほか「ヨーロッパにおける覇権のための闘争」(1965)、「ビーヴァブルック」(1972)など。1990年死亡。キャスリーン・バークのテイラー伝(2000)参照。