みすず書房

四方田犬彦

よもた・いぬひこ

1953年西宮生まれ。東京大学文学部にて宗教学を、同人文系大学院にて比較文学を学ぶ。長らく明治学院大学教授として映画学の教鞭を執り、ボローニャ大学、コロンビア大学、テルアヴィヴ大学、中央大学(ソウル)、精華大学(台湾)などで、客員教授・研究員を務める。現在は文学、映画を中心に、あらゆる文化現象をめぐり著述と研究に専念。『先生とわたし』(新潮社)『見ることの塩』『パゾリーニ』(作品社)など、著書は百数十冊に及ぶ。小説作品に『戒厳』(講談社)、詩集に『わが煉獄』『離火』(港の人)があり、ポール・ボウルズ、エドワード・サイード、マフムード・ダルウィーシュ、ピエル・パオロ・パゾリーニなどの翻訳がある。『映画史への招待』(岩波書店)でサントリー学芸賞を、『モロッコ流謫』(新潮社)で伊藤整文学賞を、『日本のマラーノ文学』『翻訳と雑神』(人文書院)で桑原武夫学芸賞を、『ルイス・ブニュエル』(作品社、のち増補改訂版)で芸術選奨文部科学大臣賞を、『詩の約束』(作品社)で鮎川信夫賞を受けた。