みすず書房

モンゴメリー・ワット

William Montgomery Watt

1909年スコットランドに生まれる。エディンバラ大学に学び、のち同大学神学部で教鞭を執る。『メッカにおけるムハンマド』(1953)『メディナにおけるムハンマド』(1956)の二著は、彼の名をイスラム学界に不抜のものとした。彼はイギリスにおけるイスラム学の伝統を継承するとともに、イスラム史に社会科学的方法を導入することによって、新しい道を開いた。著書としては他に、『イスラム——社会の統合』(1961)『イスラムの哲学と神学』(1962、邦訳、紀伊國屋書店)『イスラム・スペイン史』(1965、邦訳、岩波書店)『中世ヨーロッパヘのイスラムの影響』(1972、邦訳、『地中海世界のイスラム』筑摩書房)『過去の王者イスラム』(1974)等、がある。