みすず書房

アンニバレ・ファントリ

Annibale Fantoli

1924年、リビアのトリポリに生まれる。第二次世界大戦の直前にローマに移住し、(かつてのローマ学院の地にある)ヴィスコンティ高校に通う。ローマ大学(サピエンツァ)で数学と物理学を学び、天文学の論文(リンチェイ学会より出版)により博士号を取得。次いで教皇庁立グレゴリアン大学で哲学と神学を学び、それぞれの教授資格を取得。1960年に日本に赴き、上智大学をはじめ、青山学院大学、武蔵野音楽大学などで哲学(特に宇宙論と科学哲学)と西洋思想史を教える、退職後の1991年からは、カナダのヴィクトリア市(ブリティッシュ・コロンビア州)在住。現在 ヴィクトリア大学非常勤教授。上智大学での講義から生まれた『ガリレオ』(Galileo. Per il Copernicanesimo e per la Chiesa 邦訳みすず書房刊)は、1993年の原著刊行以来、数ヵ国語に翻訳され、ガリレオ裁判をめぐる関連書の中でも最も正確にして、最も詳細かつバランスのとれた書として国際的にきわめて高い評価を得ている。他に、Galileo and the catholic church(Specola Vaticana,2002)、Il Caso Galileo(Rizzoli,2003)や、地球外生命をめぐる観念の歴史を描いたExtraterrestri.Storia di un’idea dalla Grecia a oggi(Garocci,2008)などの著作がある。