みすず書房

ピエール・ルジャンドル

Pierre Legendre

1930-2023。ノルマンディー生まれ。法制史家・精神分析家。1957年パリ大学法学部で博士号を取得。民間企業、ついで国連の派遣職員としてアフリカ諸国で活動したのち、リール大学、パリ第10大学を経て、パリ第1大学教授。また高等研究実習院(EPHE)研究主任を兼任(96年退官)。精神分析家としてラカン派に属し、同派の解散以降はフリーランスとなる。中世法ならびにフランス近代行政史について多数の専門研究を発表したのち、70年代以降、精神分析的なアプローチを取り込みつつ、主体形成と規範性の関係を中心に西洋の人類学的特性を照射する理論的著作を世に問いつづけた。既訳書に『ロルティ伍長の犯罪』(西谷修訳、人文書院、1998)『ドグマ人類学総説』(西谷修監訳、平凡社、2003)『西洋が西洋について見ないでいること』(森元庸介訳、以文社、2004)『真理の帝国』(西谷修・橋本一径訳、人文書院、2006)『ルジャンドルとの対話』(森元庸介訳、みすず書房、2010)。