みすず書房

カリール・ジブラーン

Khalil Gibran

1883年、レバノン山間部の村ビッシャリでマロン派キリスト教徒の家庭に生まれる。貧困のなか1895年に渡米、ボストンで初等教育を受け、英語を習得する。98年、レバノンに帰国してアラビア語を修め、高等学校で文学と宗教を学ぶ。1902年に再渡米後、アラビア語で作品を書く。08年から2年間、パリで彫刻家オーギュスト・ロダンに師事し、「現代のウィリアム・ブレイク」と評された。18年、初の英語著作『狂人』、23年、代表作の『預言者』を刊行、『預言者』は世界30か国以上に翻訳された大ベストセラーとなった。ジブラーン唯一の長編『人の子イエス』をふくむ合計7冊の英語著作、アラビア語で書いたほぼすべての著作の英訳が刊行された。48歳でニューヨークの病院で没。ジブラーンは現在も米国で最も有名なアラブ系作家である。