みすず書房

ジャン・フランソワ・ビレテール

Jean Francois Billeter

1939年、スイス・バーゼル生まれ。ジュネーヴ大学文学部卒業後、パリ東洋語学校で中国語を専攻。1963年より、スイスからの初の留学生として北京に留学、翌年より北京大学で古典文学を学び、在学中に現地の医師、崔文(ツイウェン)と結婚した。帰国後は、パリおよび京都での研究を経て、1971年よりチューリッヒ大学助手、翌年よりジュネーヴ大学講師、1976年に李贄研究で博士号取得。1987年、同大学に新設された中国研究講座の教授に就任し、1999年、研究に専念するため早期退職した。退職後は旺盛な執筆活動をつづけ、荘子に関する一連の研究のほか、中国の歴史・言語・文化、ヨーロッパ概念、主体論、さらにリヒテンベルクのフランス語訳を発表するなど、幅広い分野で東西の垣根を越えた独自の思索を展開している。2015年にジュネーヴ市賞受賞。ジュネーヴ大学名誉教授。邦訳に『荘子に学ぶ コレージュ・ド・フランス講義』(亀節子訳、みすず書房、2011)『北京での出会い もうひとつのオーレリア』(笠間直穂子訳、みすず書房、2022)がある。