みすず書房

ダニエル・ラノワ

Daniel Lanois

1951年、カナダ生まれ。音楽プロデューサー、シンガーソングライター、ギタリスト(ペダルスティールを含む)。十代から自宅スタジオでレコーディングやプロデュース・ビジネスを開始し、ブライアン・イーノに発掘される。地元ハミルトンでイーノと制作したアンビエント音楽作品『アポロ』でカナダ国外でも知られるようになる。その後、U2『焔』、『ヨシュア・トゥリー』、ピーター・ガブリエル『So』、ボブ・ディラン『オー・マーシー』、ネヴィル・ブラザーズ『イエロー・ムーン』、ロビー・ロバートソン『ロビー・ロバートソン』などを立て続けにプロデュースし、世界的な地位を確実なものとした。現在において、最も尊敬され人気のあるプロデューサーの一人である。これまでにグラミー賞を八度受賞。『アカディ』をはじめソロ作品も多数発表している。2009年より、トリクシー・ウィットリー(歌)ブライアン・ブレイド(ドラム)らとバンド「ブラック・ダブ」として活動中。2010年にニール・ヤングの『ル・ノイズ』制作中にバイク事故で重傷を負うが、その後回復している。大邸宅や映画館、寺院などに機材を持ち込んでスタジオとして使用するなど、独特の録音スタイルでも知られている。著書SOUL MINING: A Musical Life (Faber and Faber, 2010)〔『ソウル・マイニング——音楽的自伝』鈴木コウユウ訳、みすず書房、2013〕。