みすず書房

ジル・クレマン

Gilles Clément

1943年フランス、クルーズ県生まれ。庭師、修景家、小説家。植物にとどまらず生物全般についての造詣も深く、カメルーン北部で蛾の新種(Bunaeopsis clementi)を発見している。庭に植物の動きをとり入れ、その変化と多様性を重視する手法はきわめて特異なもの。現在、ヴェルサイユ国立高等造園学校名誉教授。代表的な庭・公園に、アンドレ・シトロエン公園(パリ、1986-92、1992-98)、アンリ・マティス公園(リール、1990-95)、レイヨルの園(レイヨル=カナデル=シュル=メール、1989-1994)などがある。著書として、庭園論に『動いている庭』(1991〔山内朋樹訳、みすず書房、2015〕)、展覧会カタログ『惑星という庭』(1999)、『第三風景宣言』(2004)、コレージュ・ド・フランスでの講演をもとにした『庭、風景、自然のひらめき』(2011)、小説に『トマと旅人』(1997)ほか多数。