みすず書房

網野徹哉

あみの・てつや

1960年、東京都に生まれる。1984年、東京大学文学部西洋史学科卒業。1989年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程中退。東京大学教養学部助手、フェリス女学院大学文学部国際文化学科専任講師等を経て、2012年より東京大学教授。専攻はラテンアメリカ史。特にアンデスの先スペイン期(インカ)から植民地時代までの歴史を追い、近年は、異端審問をめぐる思想史や、先住民の遺言書に刻まれた歴史、アンデス世界に生きた女性の歴史などを考究。著書に、『インカとスペイン──帝国の交錯』〈興亡の世界史〉12(講談社、2008)、『インディオ社会史——アンデス植民地時代を生きた人々』(みすず書房、2017)、『ラテンアメリカ文明の興亡』〈世界の歴史〉18(高橋均と共著、中央公論社、1997)、『アンデス世界——交渉と創造の力学』(共編、世界思想社、2014)ほか。