みすず書房

想像力の擁護

IN DEFENGE OF THE IMAGINATION

判型 四六判
定価 3,300円 (本体:3,000円)
ISBN 978-4-622-01200-9
Cコード C0010
発行日 1985年1月14日
備考 現在品切
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想像力の擁護

これは稀有の勇気ある優雅で不可欠の書物であり、文学批評や聖書批評を読んだり書いたりする人には誰にとっても価値ある書となろう。……これらの講義を読んでいると、擁護しているのは想像力だけにとどまらず、われわれの感受性を拡大してわれわれをふたたびその源泉に連れもどすことが可能な、真にすぐれた批評がそなえている価値でもあることがわかる。(ジェイムズ・ハンヴィー『マンス』)
著者は、だれもが理解できる率直で明晰で力強い文章を書いている。……各ページは学識と、みずからの文学への喜びや知覚力で輝いている。彼女の批評には消極的なところや、たんに破壊的といったところはいっさいみられない。(ジョン・ベイリー『オブザーヴァー』)
『想像力の擁護』は、多くの現代の流行語を力強く矯正するものである。それはまた、〈文学〉と〈人生〉が不可欠な者と考える人物がおこなった、書物のなかに《生命の力》が見いだされることへの感動的な証言である。(アントニー・スウェイト『スペクテイター』)
デイム・ヘレン・ガードナーの『想像力の擁護』は、初めて刊行されたとき広い範囲にわたって論議をよび起し、おおいに激賞された。……(1984年ペーパーバック版刊行の辞)

目次

日本語版への序

I 現在の不満
II 文学の関連性
III 演出家演劇におけるシェイクスピア
IV 読者と読み
V 物語とフィクション
VI わが生涯の弁
付録 文学的伝記

訳者あとがき
索引