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社会学講義

習俗と法の物理学

LEÇON DE SOCIOLOGIE

Physique des moeur et du Droit


ウェーバー、ジンメル、パレートらとともに世紀の転換期を生きた社会学者、デュルケムにとって、近代社会の法的・道徳的秩序の構造はいかなる特質をもつものであったか。近代社会が産業社会として自らを表すことは不可逆の現実であるが、そのなかにあって経済的機制が自らを規制する力を欠いているのは異常な事態であり、デュルケムは近代社会にとっての危機の徴候をここにみた。では、いかにして「秩序」が導入されるのか。これが、本書の考察の根源的モチーフである。
「習俗と法の物理学の目標は、道徳的法的事実の研究にある。これらの事実は、制裁(サンクシオン)をともなう行為準則からなっている」(第1講)とデュルケムが述べているように、法的権利、法的規範は、個人の心意に還元できぬ、すぐれて社会的な所産である。この視点から近代産業社会の構造の解明と、その再組織化のための課題を提示し、本論において職業道徳から市民道徳、所有権、契約法、契約道徳に至るまで、その生成、構造、機能にわたり緻密に論ずる。
本書の諸章は、デュルケム死後ながらく日の目をみなかったボルドー大学およびソルボンヌにおける講義である。著者の他の著作からは、十分にうかがい知ることのできない、道徳、国家、法の社会学が、本書によってはじめて知られるであろう。


目次


序――デュルケム社会学の方法と本書の意義(ジョルジュ・ダヴィ)
第1講 職業道徳
第2講 職業道徳(続)
第3講 職業道徳(完)
第4講 市民道徳 国家の定義
第5講 市民道徳(続) 国家と個人の関係
第6講 市民道徳(続) 国家と個人――祖国
第7講 市民道徳(続) 国家の諸形態――民主政
第8講 市民道徳(続) 国家の諸形態――民主政
第9講 市民道徳(完) 国家の諸形態――民主政
第10講 すべての社会集団から独立した一般的義務 殺人
第11講 所有の侵犯を禁ずる諸準則
第12講 所有権(続)
第13講 所有権(続)
第14講 所有権(続)
第15講 契約法 契約について
第16講 契約道徳(続)
第17講 契約法(完)
第18講 契約道徳(完)

訳注
訳者あとがき
索引


著訳者略歴

エミール・デュルケム
Emile Durkheim

1958年フランスのエピナルに生まれる。高等師範学校(エコール・ノルマル・シュペリュール)卒業。ボルドー大学(1887-1902)、パリ大学(1902-1917)の教授をつとめる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
宮島喬
みやじま・たかし

1940年東京に生まれる。1963年東京大学文学部社会学科卒業。現在、法政大学大学院教授。主要論文「アノミー論への現代的視覚」、「社会学的実証主義の思想構造――デュルケムの場合」(いずれも『思想』掲載)。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
川喜多喬
かわきた・たかし

1948年大阪に生まれる。1976年東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。現在、法政大学経営学部教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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社会学講義

「社会学講義」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/304頁
定価 5,616円(本体5,200円)
ISBN 4-622-01697-4 C1030
1974年8月30日発行

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