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スターリン時代【第2版】<品切>

元ソヴィエト諜報機関長の記録

IN STALIN’S SECRET SERVICE


スターリンの病理的宇宙がロシアと世界を捲きこんでいた時代、1941年2月10日、ワシントンのホテルの一室で一人の人物が謎の死を遂げた。ワルター・クリヴィツキー、かつての西ヨーロッパにおけるソヴィエト諜報機関長である。彼は一冊の回想録を遺した。それが本書である。

ここには、ヒトラーのドイツ、内戦のスペインに対してスターリンの執った政策のすべてが、その執行吏によって語られている。また〈粛清〉という名の20世紀の魔女狩り裁判の実態が、ソヴィエト体制内部の現場から記録されている。スターリンのテロルの実行者、ヤゴダとエジョフの言葉が再現され、彼らの犠牲となった古参ボリシェヴィキ、赤軍の将軍たちの悲劇的な最後の姿が戦慄をもって描かれている。これは人間の経験した最も過酷な政治世界のインサイド・ストーリーである。

1939年の刊行以後、本書のたどった運命もまた著者のそれと同様に数奇であった。かつてその信憑性を疑われ、著者の実在さえ否定された本書は、いまや現代史の第一級のドキュメントとなった。20余年の歳月をかけて、クリヴィツキーの影を欧米各地に追い求めた訳者による詳細な解説が、そのことを鮮かに立証するであろう。

[1962年12月25日第1版初版発行]
[1987年3月10日第2版初版発行]


目次


まえがき
第1章 スターリンはヒトラーを宥和する
第2章 共産主義インターナショナルの最後
第3章 スターリンのスペイン内戦干渉
第4章 スターリン、ドル紙幣を偽造する
第5章 オゲペウ
第6章 なぜ、かれらは自白したか?
第7章 なぜ、スターリンは自分の将軍たちを銃殺したか?
第8章 スターリンとの訣別

訳者解説 現代史のなかの著者と本について
 1 本書の成り立ちと邦訳をめぐって
 2 ワルター・クリヴィツキーことサムエル・ギンスベルクの生と死
 3 クリヴィツキー情報の信憑性
付録
 1 ラ・フレーシュ・ド・パリ紙記事(1938年3月)
 2 ボルチモア・サン紙記事(1939年5月)
 3 追悼・ワルター・クリヴィツキー(1941年2月)……パウル・ヴォール
参考文献
人名索引


著訳者略歴

ウォルター・G・クリヴィツキー
Walter G. Krivitsky

1899年6月28日、西ウクライナのドヴォルスに生れる。本名はサミエル・ギンスブルク。1917年のロシア革命に参加。19年共産党に入党。20年ポーランド戦役で諜報活動に従事。21~23年赤軍参謀本部第二・第三課勤務。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
根岸隆夫
ねぎし・たかお

1932年5月20日東京に生れる。フランス国立政治学院、高等学術研究院に留学、欧州現代政治史と政治思想史を研究。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「スターリン時代【第2版】」の画像:

スターリン時代【第2版】

「スターリン時代【第2版】」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/272頁
定価 3,240円(本体3,000円)
ISBN 4-622-02008-4 C1031
1987年3月10日発行
<ただいま品切です>