発明への招待

HOW TO INVENT

著者: E・R・レイスウェイト

著者: M・W・ティーリング

訳者: 喜安善市

訳者: 永井忠男

判型	A5判
定価	3,300円（本体：3,000円）
ISBN	978-4-622-02429-3
Cコード	C1040
発行日	1981年10月22日
備考	現在品切

自然科学・医学工学・情報

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本書ではイギリスの2人の大学工学部教授が、その発明の実際面における豊富な経験と実績を生かしながら、科学技術の研究開発競争の激しい現代社会において発明を志す人びと、将来性のある発明家たちに、“いかにして発明するか”のガイドラインを示している。
著者たちはまず、発明の哲学ともいうべき緒論と発明家と発明の歴史を興味深く述べ、発明に必要なものは何かを問題にする。そして発明家の基礎的科学的考察と技術的訓練、精神的訓練を具体的な例を挙げて論じるが、特に、そのさい将来性ある発明家たちが、その“創造力のひらめき”を偏見や皮肉などによって毒されることなく、自由に発展させる必要を強調している。同時に、多数の発明家たちが直面した難点を自らも直接経験してきた若者たちは、現代の世界において発明を志す人びとは、できるだけ広く第一線の科学知識を広め、いかなる新しい問題にも多くの視点から立ち向かっていく能力を具えておくことを勧めている。
今日の発明を築いたもの、また現在直面し、また遠からざる未来に直面しようとしている問題、南北問題、資源、エネルギー問題、公害・災害問題、医療への応用、身体障害者のための技術などが多数の実例によって具体的に論じられている本書は、現在のわが国の科学技術者、特に研究開発に従事する人びとには必読の書である。

著訳者略歴

＊ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

E・R・レイスウェイト

Eric Roberts Laithwaite

1921年に生れる。マンチェスター大学卒業後、5年間英国空軍に勤務。マンチェスター大学常勤講師を経て、1964年以来、ロンドン大学インペリアル理工学カレッジ電気工学教授。最近までロイヤル・インスティチュ−ションの応用電気学学外教授を勤めた。1965年、リニアーモーターの発明に対して王立学会のS・G・ブラウン金賞を受賞。多くの産業組織のコンサルタントとして活躍。著書には’Induction Machines fir Special Purposes’、’Propulsion without Wheels’、’The Engineer in Wonderland’（『ふしぎの国のエンジニア』宮島竜興訳、みすず書房、1974）、’Linear Electric Motors’、’Exciting Electrical Machines’等がある。