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肉のない日<品切>

あるパキスタンの物語

MEATLESS DAYS


現在アメリカの大学町に住むパキスタンの女性が、自分の半生を、祖国の激動の歴史に重ねて物語る。父はインドとの分離独立を支援し、入獄をくりかえしたジャーナリスト、母はイギリス人、そして、お祈りと食物に異常に執着する祖母のダーディ、ひき逃げされた美しい姉イファット……。舞台は、キッブリングの名をとどめる町ラホールである。著者は、新聞を執ように発行し続ける父のそばで「歴史をいやというほど食べさせられた」あげくに、1970年代にアメリカに渡った。
スレーリは言語に対する絶妙なセンスをもつ。あちこちのポケットから詩的に精確なことばを選び出して、イメージやメタファーを織り、それを夢の仕組みにも似た連想でつなぐ。辛練に、吹き出すほどユーモラスに、しかも透明な静謐をたたえてかぎりなく優美に。
本書は、ヴァージニア・ウルフを思い起こさせるような、〈女のエクリチュール〉の新しい試みでもある。西欧のフェミニズムをすんなりとは受け入れず、「第三世界に女はいない」などと、読者の意表をついてくる。
東と西の狭間に踏みとどまり、自分の位置を見定めて語る、このイスラーム世界の回想は、自伝文学の枠をはるかに超え、異文化を重層的に生きる女性の、独自の表現である。



著訳者略歴

サーラ・スレーリ
Sara Suleri

1953年カラチに生まれる。1970年代半ばにアメリカ合衆国に渡り、インディアナ大学で英語の学位を取得。専攻英文学。現在イェール大学助教授。著書 The Rhetoric of English India(Chicago University Press、1991)。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
大島かおり
おおしま・かおり

1931年に生まれる。1954年東京女子大学文学部卒業。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「肉のない日」の画像:

肉のない日

「肉のない日」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/328頁
定価 3,080円(本体2,800円)
ISBN 4-622-04550-8 C0098
1992年3月10日発行
<ただいま品切です>