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マキャヴェリ【新装版】

MACHIAVEL


1469年、「素晴らしい人物」と後に呼ばれるロレンツォが、メディチ家の権力の座を継いだ年、その5月3日に、アルノー河の対岸のサンタフェリチタ区の小さな家ニッコロ・マキャヴェリは生まれた。
「家柄は、かつては貴族であった。モンテスペルトリの領地を所有していたか、それともこの名の領主と縁つづきであった。グェルフィ党に熱烈な党員を送ったことから、追放の栄誉と不幸を背負いこむことになった。それは十三世紀末のことである。マキャヴェリ一門は、十三年間外国にとどまっただけで、許されて帰国した。その時以後、彼らはフィレンツェの行政府で謙虚に誠実に勤勉に下級官吏の職責を勤めてきた。トスカナのすぐれた家柄の出で、彼らは洗練された才智と、鋭敏な頭脳と、透徹した観察眼を持っていた。おそらく、人間にそれほど期待はかけていなかった。彼らはあまりにも多くのことを見てきたから!彼らは心からフィレンツェを愛し、市会信頼によって得た様々な役職において、献身的に無私無欲に、都に仕えていた。」
このつつましく善良な人々の間でなんの束縛もなく育ったマキャヴェリは、手あたりしだいに本を読んだ。古代、近代、ラテン語、ギリシャ語、そして歴史も、詩も。また街を歩き、お祭や悲しみや行列や処刑を見た。そして多くの群衆を見た。
ブリヨンの筆は、後年のマキャヴュリの外交官としての精緻な頭脳と手腕、『君主論』に結実する独自な政治思想の発展、また失意のときの喜劇作家の一面を、多彩な人物との交流のなかに鮮かに把握している。



著訳者略歴

マルセル・ブリヨン
Marcel Brion

1895年マルセーユに生れる。イタリア・ルネサンス、ドイツ・ロマン派を中心に、歴史、考古学、文学、美術の広い分野に多彩な活躍を示す。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
生田耕作
いくた・こうさく

1924年京都に生れる。京都大学仏文学科卒。京都大学名誉教授。1994年歿。著書『るさんちまん』(人文書院)ほか。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
高塚洋太郎
たかつか・ようたろう

1923年大阪に生れる。京都大学言語学科卒。元関西学院大学文学部教授。1996年歿。著書『中世フランスのテキストの研究』。訳書 ベロ『言語学』、フォン・ヴァルトプルグ『フランス語の進化と構造』(以上、白水社)。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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マキャヴェリ【新装版】

「マキャヴェリ【新装版】」の書籍情報:

四六変型判 タテ188mm×ヨコ131mm/312頁
定価 3,456円(本体3,200円)
ISBN 4-622-04962-7 C1023
1998年10月20日発行

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