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偶景【新装版】<品切>

INCIDENTS


「偶景(アンシダン)――偶発的な小さな出来事、日常の些事、事故よりもはるかに重大ではないが、しかしおそらく事故よりももっと不安な出来事、人生の絨毯の上に木の葉のように舞い落ちてくるもの、日々の織物にもたらされるあの軽いしわ……表記のゼロ度、ミニ=テクスト、短い書きつけ、俳句、寸描、意味の戯れ、木の葉のように落ちてくるあらゆるもの。」(ロラン・バルト)
本書は4篇のテクストから成っている。母と共生した故郷バイヨンヌの風光と思い出を語った「南西部の光」、パラス座の自由な空間を称えたエッセー。「偶景」は、1968-69年にかけてのモロッコでの見聞を記録した断章である。モロッコは、スタンダールのイタリア、ジッドのアルジェリアと同様、バルトの欲望が漂流する狂気の場であった。そして「パリの夜」、これは『失われた時を求めて』の同性愛者シャルリュスがさまよい歩くソドムの都市の住人にかんする日記=ロマネスクである。
これらのテクストは、晩年のバルトが志向した《ロマネスク》(小説的なもの)の実践であり、断片である。本書は、意味の免除を目指した記号の冒険家の未完の到達点を示すとともに、「小説家バルト」の存在をも明らかにしている。


目次


 編者覚え書

南西部の光
偶景
パラス座にて、今夜……
パリの夜

 原註・訳註
 小説家バルト?――解題に代えて(花輪光)
 訳者あとがき


著訳者略歴

ロラン・バルト
Roland Barthes

1915年フランスのシェルブールに生まれ、幼年時代をスペイン国境に近いバイヨンヌに過す。パリ大学で古代ギリシア文学を学び、学生の古代劇グループを組織。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
沢崎浩平
さわさき・こうへい

1933年東京に生まれる。1957年東京大学文学部仏文学料卒業。1966年東京都立大学大学院博士課程修了。元東京都立大学人文学部教授。1988年歿。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
萩原芳子
はぎわら・よしこ

1948年東京に生まれる。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。パリ第三大学修士号取得。東京都立大学博士課程修了。現在明治大学助教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「偶景【新装版】」の画像:

偶景【新装版】

「偶景【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/192頁
定価 3,024円(本体2,800円)
ISBN 4-622-04994-5 C1098
2001年6月5日発行
<ただいま品切です>