みすず書房

ハムレットもしくはヘカベ

みすずライブラリー 第2期

HAMLET ODER HEKUBA

判型 四六判
頁数 136頁
定価 2,090円 (本体:1,900円)
ISBN 978-4-622-05024-7
Cコード C1398
発行日 1998年6月19日
備考 現在品切
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ハムレットもしくはヘカベ

『政治的ロマン主義』などで知られるドイツの公法学者が「ハムレット論」を書いていた。それだけでも興味津々ではあるが、シュミットのアプローチは実にスリリングである。17世紀初頭、ルネサンスとバロックの転換期に書かれたこの戯曲を、著者はハムレット=ジェイムズ一世、ハムレットの母親ヘカベ=メアリ・ステュアートに見立てながら、決して実在のモデルの反映に陥らないシェイクスピアの手練手管を鮮やかに解き明してゆく。〈世界劇場〉の時代が生んだ傑作を物の見事に読み解いた本書は、シェイクスピア研究者にも衝撃を与えるであろう。