みすず書房

回想のドストエフスキー 2

みすずライブラリー 第2期

判型 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm
頁数 312頁
定価 3,520円 (本体:3,200円)
ISBN 978-4-622-05048-3
Cコード C1398
発行日 1999年12月10日
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回想のドストエフスキー 2

1871年7月8日、4年間の外国旅行からドストエフスキー夫妻はペテルブルグに戻ってきた。
「アンナ・グリゴーリエヴナは全く別の人間——かつてそうであったような未熟で、無力で、幼稚な娘としてではなく、力をそなえた、他人の口だしや介入を許さぬ一家の主婦として、また最初の子どものソーニャの死やさまざまな不幸、悲しみをへてドストエフスキーと夫婦として固く結びついた大きな幸福を味わった女性として帰国した。……いまや彼女はペテルブルグでの生活に十分な備えができ、夫を不愉快な、さんざん苦しめた実生活の雑事と親族たちの際限のない要求からしっかりと計画的に守ることができるようになっていた」(訳者解説)
ドストエフスキー晩年の十年とその後を深い愛情を込めて綴る本巻は、たゆまぬ創造の歩みを様々なエピソードとともに伝え、作家の実生活を彷彿とさせる。改訂新訳。全2巻。

目次

五 ふたたびロシアで
1 帰国/2 債権者とのたたかい 1/3 債権者との戦い 2/4 かさなる不幸/5 古い友、新しい友/苦悩の夏

六 1872=73年
1 「悪霊」の完成/2 ドストエフスキーの嫉妬/3 フェージャのクリスマスの病気/4 「悪霊」の出版

七 スターラヤ・ルッサの夏と冬——1874-75年
1 入獄、ネクラーソフの来訪/2 外国旅行/3 ターラヤ、ルッサの夏と冬/4 口述筆記/5 おだやかな生活/6 警察の監視のもとで/7 二度目のエムス行き/8 子ねずみ事件/9 アリョーシャの誕生、ペテルブルグにもどる

八 1876-77年
1 わたしのいたずら/2 迷子の雌牛さがし/3 交際のひろがり/4 ツルゲーネフからの借金/5 婦人外套の盗難/6 別荘を買う、ミロポーリエへの旅行/7 対トルコ戦争の布告/ネクラーソフの死

九 晩年——1878-79年
1 ソロヴィヨフの講演/2 アリョーシャの急死/3 大公たちとの交わり/4 女性ファンの来訪/5 死にいたる病/6 領地を買う相談/7 文学の夕べ/8 物忘れするドストエフスキー

十 最後の年
1 本屋開業/2 朗読者ドストエフスキー、知人訪問/3 プーシキン祭/4 プーシキン祭のあとで

十一 死と葬儀

十二 夫の没後
1 トルストイとかわした話/2 ストラーホフへの返答

回想によせて


解説 ドストエフスキーの実生活
人名索引