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イスラム報道【増補版】<品切>

COVERING ISLAM


「私は、ムスリムがイスラームの名によってイスラエル人や西洋人を攻撃したり傷つけたりしたことがない、などと言っているのではない。私が語っているのは、人がイスラームについてメディアを通して読んだり見たりすることのほとんどが、侵略行為はイスラームに由来するものであり、なぜなら〈イスラーム〉とはそういうものだからだと表象されている、ということである。その結果、現地の具体的なさまざまな状況は忘却される。言い換えれば、イスラームについて報道するということは、〈我々〉が何をしているかを曖昧にする一方で、このように欠陥だらけのムスリムやアラブ人とは何者であるかに脚光を当てる一面的な活動なのである」

『オリエンタリズム』の著者が、西洋(=アメリカ)のメディアに現れるフィクションとしての「イスラム」を描き、アクチュアルな問題を本書を通して世に問うたのは、1981年のことだった。そして現在、この傾向はますます振幅をきわめ、CNNを中心に放映されるイスラムの映像は、無批判のかたちで日本のテレビでも流され、あご髭のムスリム=テロリストという表象は、われわれの脳裏に刻まれている。

本書は、原著刊行16年後に出た新版に著者が寄せた50頁を超える序文を加えた増補版である。『戦争とプロパガンダ』シリーズともども、現代世界を考えるための必読書になるだろう。


目次


ヴィンティッジ版への序文
序文

第一章 ニュースとしてのイスラム
1 イスラムと西洋世界
2 解釈の社会集団
3 「王女」エピソードの背景
第二章 イラン報道
1 聖なる戦い
2 イラン喪失
3 未検証の隠された仮説
4 もうひとつの別の国
第三章 知識と権力
1 イスラム解釈の政治学:正統的知識とアンチテーゼ的知識
2 知識と解釈


イラン略年表
訳者あとがき
増補版への付記
索引


著訳者略歴

エドワード・W・サイード
Edward W. Said

1935年11月1日、イギリス委任統治下のエルサレムに生まれる。カイロのヴィクトリア・カレッジ等で教育を受けたあと合衆国に渡り、プリンストン大学、ハーヴァード大学で学位を取得。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
浅井信雄
あさい・のぶお

1935年長岡市に生まれる。東京外国語大学卒。読売新聞社入社、ジャカルタ、ニューデリー、カイロ各駐在特派員、ワシントン支局長を歴任。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
佐藤成文
さとう・しげふみ

1940年東京に生まれる。早稲田大学卒。時事通信社入社。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
岡真理
おか・まり

1960年東京に生まれる。東京外国語大学大学院修士課程修了.現代アラブ文学専攻.エジプト・カイロ大学留学。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

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「イスラム報道【増補版】」の画像:

イスラム報道【増補版】

「イスラム報道【増補版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/300頁
定価 3,024円(本体2,800円)
ISBN 4-622-07032-4 C1030
2003年4月1日発行
<ただいま品切です>