「みすず書房」ページ内リンク

  1. 「メインメニュー」へ移動
  2. 「みすず書房の本の検索メニュー」へ移動
  3. 「本文」へ移動
  4. 「サイト利用ガイド」へ移動



関係としての自己<品切>

著者
木村敏

《自己とは、自己と世界とのあいだ――現在の事物的世界とのあいだだけでなく、当面の他者とのあいだ、所属集団とのあいだ、過去や未来の世界とのあいだなどを含む――の、そしてなによりも自己と自己とのあいだの関係そのもののことである。》(第IV章より)

精神病理学の第一人者による、著作集完結以来はじめての論文集である。対人恐怖症、離人症、統合失調症などにあらわれるこころの病理との面接をつうじて、自己の一人称的アクチュアリティと三人称的リアリティのあいだから、「生命」と「生命それ自身」との根拠関係へと、著者の思索はさらに深まっていく。《われわれはここで、それぞれに個別性をもってそれ自身の生存を求めて生きている個々の生命体の生命と、それを生きものとして成立させている「生それ自身」とのあいだの差異を、(…)「生命論的差異」と呼んでもよいのではないかと考える。》(第VIII章より)

その豊富な臨床経験と、ハイデガーの存在論、ニーチェの永遠回帰、フロイトの「死の欲動」、西田幾多郎の「純粋経験」などとの思想的対話をとおして、私を、自己を生きるとはいかなることなのかを論じつくす、木村人間学の到達点。


目次


序論
第1章 私的な「私」と公共的な「私」
第2章 時間の人称性
第3章 他者性のクオリア
第4章 自分であるとはどのようなことか――自己性と他者性の精神病理学のために
第5章 個別性のジレンマ――記憶と自己
第6章 〈あいだ〉と言葉
第7章 「あいだ」と恥ずかしさ、そして証言――アガンベンを読む
第8章 生命論的差異の重さ
第9章 ブランケンブルクの死を悼む
第10章 西田哲学と精神病理学
第11章 一人称の精神病理学へ向けて――ヴォルフガング・ブランケンブルクの追悼のために
第12章 未来と自己――統合失調症の臨床哲学試論

あとがき


著訳者略歴

木村敏
きむら・びん

1931年生まれ。1955年京都大学医学部卒業。現在、京都大学名誉教授。河合文化教育研究所主任研究員。精神病理学専攻。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「関係としての自己」の画像:

関係としての自己

「関係としての自己」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/312頁
定価 3,456円(本体3,200円)
ISBN 4-622-07144-4 C1011
2005年4月21日発行
<ただいま品切です>