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論理学研究 2【新装版】

LOGISCHE UNTERSUCHUNGEN


フッサールの言語理論が、かなりまとまった形で初めて論述されたのは『論理学研究』第二巻の第一研究「表現と意味」においてであるが、フッサールはなぜこのような標題を出発点に選んだのであろうか?
その第一の理由は『論理学研究』第一巻の第一節と同じく第二巻の第一節がいずれも「概念ないし思想を表現する言葉の多義性が、つまり思考の主要な道具としての言語と、その用い方の不完全さが、思考のプロセスを混乱させ妨害している」事実を指摘し、「論理学研究を言語の分析から始める必要性」を説くJ・S・ミルの引用で始まっている点に求められる。「思想を表現する記号体系としての言語、特に学術用語の意味を明確に規定することは学問研究に不可欠の準備作業である」という判断から、言語の問題が重視されているのである。第二の理由は『算術の哲学』に代表される経験論的主観主義、心理学主義の立場から、客観主義的論調の濃い『論理学研究』に代表される本質存在論的イデアリズムへと推移して行ったフッサールにとって、言語の問題こそ心理学研究と論理学研究を媒介し綜合する研究課題と考えられたのであろう。

[初版1970年5月7日発行、新装版2015年9月25日発行]


目次


第二巻 認識の現象学と認識論のための諸研究
序論
一 表現と意味
第一章 本質的区別
第二章 意味賦与作用の性格について
第三章 語義の同様と意味統一の同一性
第四章 意味体験の現象学的内容とイデア的内容

二 スペチエスのイデア的単一性と近代の抽象理論
緒論
第一章 普遍的対象と普遍性意識
第二章 普遍者の心理学的実体化
第三章 抽象と注意
第四章 抽象と代表象
第五章 ヒュームの抽象理論に関する現象学的研究
第六章 抽象と抽象体についてのさまざまな概念の区別

訳注
訳者あとがき
索引


著訳者略歴

エトムント・フッサール
Edmund Husserl

1859-1938。1859年4月8日当時のオーストリア領に生れる。1876年以降ライプチヒ、ベルリン、ウィーンの各大学に学び、1883年学位を得る。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
立松弘孝
たてまつ・ひろたか

1931年名古屋に生れる。1953年南山大学文学部独文学科卒業。東京大学大学院修士課程を経て、1955-58年ボン大学で哲学専攻。南山大学名誉教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
松井良和
まつい・よしかず

1933年愛知県に生まれる。1957年東京大学文学部哲学科卒業。1963年同大学院博士課程修了。1982-85年愛知県立大学教授、1985-97年三重大学教授。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
赤松宏
あかまつ・ひろし

1935年神戸に生れる。1960年東京大学文学部哲学科卒業。1963年同大学院修士課程修了。1964-67年関西大学大学院博士課程在学。名古屋大学名誉教授。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


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論理学研究 2【新装版】

「論理学研究 2【新装版】」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/314頁
定価 6,480円(本体6,000円)
ISBN 978-4-622-07952-1 C3010
2015年9月25日発行

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