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映画女優 若尾文子【新装版】


「若尾文子は日本映画がもっとも頂点に到達したとき、そのまさに頂点に位置していた女優である。彼女は可憐な女学生を演じ、悪の化身として男たちを破滅させる魔性の女を演じ、そして激情に我を忘れる人妻を演じた。」(はじめに)

1950年代から60年代にかけて、日本映画の最盛期に大映の看板女優としてスクリーンを駆けぬけた若尾文子。とくに増村保造監督とコンビを組んだ数々の名作で、みずからの欲望にどこまでも忠実に自己決定を貫くヒロインを演じ、高度成長期の新しい女性を強烈に印象づけた。近年、新たな世代にもブームが到来、『若尾文子映画祭 青春』など再上映であらためて脚光を浴びているこの神話的大女優を、二人の映画研究家が真っ向から論じる画期的な女優論である。

個人の原理である欲望と、共同体を支える民主主義が結合した希有な女優として若尾を位置づける四方田論文、男性の視点から撮られたヒロインが女性をも魅了する〈若尾文子的問題〉を探る斉藤論文に、女優みずからが演技について、監督について縦横に語ったインタビュー、さらに159本にもおよぶ全出演作のフィルモグラフィを付した。

【初版2003年6月25日】


目次


はじめに

欲望と民主主義……四方田犬彦
第1章 監督と女優
第2章 増村保造の日本映画批評
第3章 スター、若尾文子
第4章 『青空娘』から『妻は告白する』まで
第5章 増村保造の女優観
第6章 後期の作品
第7章 欲望と民主主義

女優は抵抗する……斉藤綾子
I 不穏な瞬間
II 文子は告白する
III スターから女優へ
IV 若尾文子の重力
V 愛を身体化する『清作の妻』

若尾文子インタビュー
自分以外の人間になりたい

若尾文子フィルモグラフィー 〔志村三代子・作成〕

あとがき


著訳者略歴

四方田犬彦
よもた・いぬひこ

1953年、西宮生まれ。東京大学文学部で宗教史を、同大学院で比較文化を専攻。中央大(ソウル)、コロンビア大(ニューヨーク)、ボローニャ大などで客員教授・客員研究員。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
斉藤綾子
さいとう・あやこ

上智大学文学部心理学科卒、会社勤務を経て米国留学。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)映画テレビ学部大学院博士課程修了、哲学博士(映画学)。明治学院大学文学部芸術学科教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
志村三代子
しむら・みよこ

早稲田大学大学院文学研究科芸術学博士課程修了。現在、都留文化大学文学部比較文化学科准教授。専攻は映画史・表象文化論。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

著者からひとこと(四方田犬彦)

彼女は氷イチゴのような人だと、三島由紀夫はいった。「彼女は充分に女ですよ。そして俺は充分に男なんだ。もう、いうことはなにもねえよ。」と、山川方夫は書いた。若尾文子のことである。 ...続きを読む »

この本の関連書


「映画女優 若尾文子【新装版】」の画像:

映画女優 若尾文子【新装版】

「映画女優 若尾文子【新装版】」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/352頁
定価 4,104円(本体3,800円)
ISBN 978-4-622-07997-2 C1074
2016年4月8日発行

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