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トピックス

亀嶋庸一『ベルンシュタイン』ほか

思想家研究セレクション[社会科学書13点 オンデマンド復刊]

「近代の道徳哲学の動向を概括してみるならば、そこで体系的な理論として優勢を誇ってきたのが何らかの形態での功利主義であったことが判明する。……ヒューム、アダム・スミス、ベンサム、ミルといった偉大な功利主義者たちが、第一級の社会理論家・経済学者でもあったこと、したがって彼らが展開した道徳上の学説は当人たちの広範な興味・関心を満足させるという必要性に応え、ひとつの包括的な理論枠組みに適合させるべく組み立てられたものだったということ。……批判者たちは功利・効用の原理の曖昧さを摘出し、その含意が私たちの道徳感情と明らかに矛盾すると指摘してきた。しかしながら(私見によれば)彼らは、功利主義に対抗できる有効かつ体系的な道徳の考え方を構築できていない。」
(ジョン・ロールズ『正義論』改定版より)

ベンサム、J・S・ミル、パレート、バーク、ウェーバー、トレルチ、マルクスなどの思想家と格闘しながら、「公正としての正義」について構想した20世紀の大著、ジョン・ロールズ『正義論』(改訂版、川本隆史他訳、紀伊國屋書店、2010年)が刊行されたこの機会に、社会科学の分野で著名な思想家についての研究書を13点、12月20日にオンデマンド版にて復刊いたしました。(大学図書館における電子書籍サービス、NetLibraryにも、近々提供いたします。)


イギリス亡命時代、ウェーバーとの関係に着目し、その「知的革命」を考察した、亀嶋庸一『ベルンシュタイン』。「自由」と「陶冶」の概念を軸に、J・S・ミルが察知した諸問題を分析した、関口正司『自由と陶冶』。急進主義者と保守主義者についての二論文、J・S・ミル『ベンサムとコウルリッジ』(松本啓訳)。アメリカ独立戦争からフランス革命にかけて生きた、政治家・思想家の伝記、中野好之『評伝バーク』。「人権宣言」は自然法論と権利章典の、どちらを規範とするのか、初宿正典編訳『イェリネック対ブトミー 人権宣言論争』。近代市民社会の成立を、「宗教と支配」という視点から考察した、柳父圀近『ウェーバーとトレルチ』。マルクスの三人の娘のなかで、社会主義の意志を受け継いだエリノアの生涯、都築忠七『エリノア・マルクス』。パレートによる経済学を超えた社会学の構想を探求した、松嶋敦茂『経済から社会へ』。農村過剰人口の近隣諸国への拡大の主張に着目した研究が、巻き起こした論争を追った、小林昇『東西リスト論争』。日本の近代法の父ボワソナードが経済学を説く、ボワソナード『経済学者 ラ・フォンテーヌ』(久野桂一郎訳)。西欧の「国民」観念を、日本天然の「資」に現実化することを希求した明治言論人の肖像、小山文雄『陸羯南』。キリスト者と法哲学者の文化論を論じる、野田良之『内村鑑三とラアトブルフ』。師への敬慕と深い感銘に基づく伝記、松隈俊子『新渡戸稲造』。

いずれも、現在の混迷する社会について、多角的な視野から考察するうえで有意義な研究書です。ご購読いただけると幸いです。

紀伊國屋書店提供NetLibrary(法人向けサービス)http://www.kinokuniya.co.jp/03f/oclc/netlibrary/




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