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トピックス

スー・プリドー『ムンク伝』

木下哲夫訳

「ムンク展」観覧券プレゼント(受付終了)


「わたしの絵は告白である。絵を通じて、わたしは世界との関わりを明らかにしようと試みる」――ムンクはこう書き綴っている。最愛の母、ついで強い絆で結ばれた姉の死、妹にとりついた精神の病、貧困、宗教の束縛……ムンクはつぎつぎと訪れる耐え難い人生の経験を、絵に描くことで乗り越え、生きた。
19世紀末、退廃的な空気のなか、北欧の都クリスティアニア(オスロ)でくりひろげられる、若きボヘミアンたちとのアブサンと自由恋愛の日々(ムンクは大変な美男子だったが女性への感情も複雑で、痴情の果てに銃撃事件も起きている)。無政府主義者の鬼才ハンス・イェーガーの人と思想にムンクは強く惹きつけられ、北欧の奇才、イプセンやストリンドベリらとの精神の交わりは、ムンクの孤独な魂を勇気づけ、オカルティックな世界へと誘った。
また、ムンクは大変な読書家で、死の床に愛読書であるドストエフスキーの『悪霊』が置かれていたことからも、本がムンクの思想と絵に大きな役割を果たしていることがわかる。同時に、書くことで自己分析を試みたムンクは、日記や手紙に自らの内面をさぐる言葉を書きつづっている。この本のもととなっているそれらムンクの言葉からは、ムンクの声が聞こえてくるようだ。
美術史家で小説家でもある著者の濃やかな筆づかいが、「変わり者」と呼ばれた画家の、ときに喜劇的にも映る生き生きとした姿を描き出している。カラー図版多数収録。

2008年版の小社オリジナル〈みすずカレンダー〉は後期のムンク作品を集めた「ムンクの四季」です。《叫び》によって内省的なイメージの強いムンクですが、晩年はオスロ北西に位置するエーケリーに邸宅を構え、家庭菜園を営みながら、犬と馬とともに暮らしました。自然、大地、動物…後期ムンクの絵に描かれた生命の循環、季節の移り変わりをお楽しみください。

「ムンク展」無料観覧券プレゼント

10月6日(土)より、東京・上野の国立西洋美術館で「ムンク展」が開催されます。スー・プリドー『ムンク伝』の刊行にちなみ、同展の無料観覧券を抽選で10組20名様にプレゼントいたします。ご希望の方は下記フォームよりご応募ください。締切は10月17日(水)受信分までとし、当選者の発表は観覧券の発送をもって代えさせていただきます。

無料観覧券プレゼントの受付は10月17日をもって終了いたしました。
ご応募ありがとうございました。

■会場・会期

国立西洋美術館(東京)
2007年10月6日(土)―2008年1月6日(日)
兵庫県立美術館(神戸)
2008年1月12日(土)―3月23日(日)
詳しくはムンク展公式ホームページ(東京新聞)へ
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/munch/

エーケリー邸のアトリエで自作の絵に溶け入ろうとするムンク(1930年)


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