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グロスマン『人生と運命』 3

齋藤紘一訳 [全巻完結]

  • 「20世紀最大の危機直後に書かれた感嘆してやまない作品。人間の生み出したありとあらゆる恐怖にもかかわらず、《小さな善意》は抵抗する。それは人間のなかで最も人間的なものであり、人間の無力にもかかわらず人間を定義する。」
  • エマニュエル・レヴィナス
  • 「グロスマンは、ソヴィエトの第一級の作家が自らの位置を変えた唯一の、あるいは少なくとも最重要の例である。彼のなかの奴隷が死に、自由な男が立ち上がった。」
  • ツヴェタン・トドロフ
  • 「グロスマンが東部戦線をだれよりも多く見てきた事実は、はかり知れないほど貴重だ。…グロスマン自身は残忍な世紀によってなぎ倒されたかもしれないが、彼の人間性と勇気は著作のなかで生きつづけている。」
  • アントニー・ビーヴァー
    (『赤軍記者グロースマン』著者)
  • 「『人生と運命』は人間性についてのチェーホフ風叙事詩だ。…ロシア・スターリニズムの全体像をこれ以上に完璧に描いたものは存在しない。グロスマンの母の肖像であるアンナ・セミョーノヴナが息子に宛てて書き、ユダヤ人ゲットーから送ろうとした手紙ほど力強い、東欧ユダヤ人への哀悼をほかに知らない。」
  • ロバート・チャンドラー
    (『人生と運命』英語版翻訳者)
  • 「20世紀ロシア文学の傑作は、ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』とグロスマン『人生と運命』。」
  • 亀山郁夫(東京外国語大学学長)
  • 「ソルジェニーツィンがデビューしても、このユダヤ人作家の畢竟の大作は封印された。…この翻訳が、日本では大災厄の後の最初の冬が峠を越えようとする頃出版されるというのは、予期せぬ喜ばしい驚きだった。」
  • 西谷修(東京外国語大学教授)

日本にはこんなにも豊かなロシア史・文化・文学研究がある。百科事典、世界文学事典のロシア関連の項目は、どの一行にも、時代をになって活躍された先学たちの気迫がこもっている。そして世界でもまれな翻訳の蓄積と、出版文化の心意気と共に送りだされた解説・研究書群がある。
明治以来、この国で読み継がれ愛されてきたロシア文学の伝統を想う。わたしたちはロシア文学からどれほど大きな影響を受け、生きる糧としてきたことだろう。グロスマンが愛読したトルストイとチェーホフ、そしてネクラーソフ、ドストエフスキーに限らない。『人生と運命』の登場人物たちが読んでいる作品の多くは、日本語でも読めるのだ。

『人生と運命』日本語版は、たくさんの人と書物の遙かなる連なりの中で生まれ、その中へと入る。これからどんな旅をするのだろう。長い旅。多くの読者とよき出会いがありますように!




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