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トピックス

『クララ・シューマン ヨハネス・ブラームス 友情の書簡』

ベルトルト・リッツマン編 原田光子編訳

クララ・シューマンとブラームスの書簡集は、かれらの死後30年ののちにシューマン夫妻の長女マリエによってはじめて手紙が公開され、1927年にB. リッツマンの編でドイツで刊行されました。

書簡はブラームスの楽曲生成にクララが与えた影響の跡、当時の音楽界の様子、クララとブラームスの音楽的活動と個人の生活、そして、ふたりが共に持ちつづけたR. シューマンへの想いを、生き生きと伝えています。生前のR. シューマンと若きブラームスとのあいだに交わされた手紙も収録され、夫妻とブラームスの生涯に分け入ることのできる貴重な一次資料であると同時に、44年にわたったクララとブラームスの〈友情の書簡〉は、時をこえて現代の私たちの心を打ち、ふたりの音楽家の姿を近しいものに感じさせてくれます。家族のごとく深く愛情をかたむけ、いたわり、いっぽう本人のためと思えば率直なことばで相手を矯め――

この書簡集を手にとり、戦時中から訳していたひとりの若い女性がいました。昭和16年に著書『眞実なる女性 クララ・シュウマン』を上梓した原田光子です。ドイツ語の資料を読み込み、ロマンチックな粉飾をまじえることなく、美しい日本語で書かれたこの評伝のファンは多く、刊行以来70年以上にわたって読み継がれてきました。

義妹にあたる原田汀子氏は、本書『友情の書簡』初版のダヴィッド社版(1950)のあとがきに、つぎのように記しています。

姉は、二年に余る病床生活から召されていきました。残されたものの中にこの書簡集がほとんど訳了されているのを見つけて、私どもはそれは喜びました。姉が生前、まだ元気だった頃、『真実なる女性 クララ・シューマン』のあとにショパン、リストと次々にきまった仕事、種々の雑事の合間あいまに、この大きな本を一頁ずつ、手紙ひとつずつ、訳していられるのを見たことがありました。
「これなんか、訳したっていつ本になるかわからないけれど、こんな美しい、清らかな交わりをどうにかして世の人に、ことに若い人に知らせたいと思うのよ。訳してさえあれば、きっと出版される日があるでしょう」――

いちどは本になったものの、ながらく手に入らなくなっていた幻の書に、資料的な付録も充実させて新たに刊行。訳者・原田光子の思いが60年余を経て、多くの人のもとへ届くことを願って。

NHK BSプレミアム 映画「クララ・シューマン 愛の協奏曲」放送予定

NHK BSプレミアム「プレミアムシネマ」2013年2月12日(火)0:45‐2:35放送予定「クララ・シューマン 愛の協奏曲」GELIEBTE CLARA(2008年、ドイツ/フランス/ハンガリー)。作曲家ロベルト・シューマンの妻であり、ヨハネス・ブラームスのミューズでもあったクララの愛と人生が、数々の名曲とともに描かれます。監督はブラームス家の子孫にあたるヘルマ・サンダース・ブラームス。製作アルフレート・ヒュルマー、出演マルティナ・ゲデック、パスカル・グレゴリー、マリック・ジディ他。


函入
(スリーブ=背のない筒型のケースに収めてお届けします)


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