みすず書房

トーマス・ベルンハルト

Thomas Bernhard

1931-1989。20世紀のオーストリア文学のみならず世界文学を代表する作家・劇作家。1931年、オランダのマーストリヒト近傍に生まれる。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で音楽と演劇を学ぶ。1957年に詩集『地上で、そして地獄で』でデビュー、その後小説『凍』(1963)『石灰工場』(1970)、自伝的5部作『原因』(1975)『地下室』(1976)『呼吸』(1978)『寒さ』(1981)『ある子供』(1982)などを発表し、独特の作風を確立する。劇作家としても『座長ブルスコン』(1984)『リッター、デーネ、フォス』(1984)『ヘルデンプラッツ』(1988)など多数の作品がある。邦訳書に『消去』『私のもらった文学賞』(以上、みすず書房)『ヴィトゲンシュタインの甥』『破滅者』(以上、音楽之友社、のち二作を一書として『破滅者』みすず書房)『石灰工場』(早川書房)『凍』『アムラス』(以上、河出書房新社)『ある子供』『原因』(以上、松籟社)ほか。