みすず書房

マーシャル・マクルーハン

Herbert Marshall McLuhan

1911年カナダのアルバータ州エドモントン生まれ。マニトバ州ウィニペグで育ち、33年マニトバ大学卒。英国ケンブリッジ大学トリニティー・ホールに進み、中世の教育、ルネサンスの文学、エリザベス朝の修辞学を専攻し、42年博士号取得。46年にトロント大学セントマイケルズ・カレッジに着任(52年に教授)。英文学を教え、文芸批評に携わる。51年『機械の花嫁』より現代文化とメディアの問題に傾斜し、54年トロント大学の同僚たちと学際誌『探求』を始める。62年、活字人間の形成を扱った『グーテンベルクの銀河系』がカナダ総督賞。63年よりトロント大学文化・技術センター所長。64年、電気メディア時代の諸相を説いた『メディアの理解[メディア論]』を発表し、標語「メディアこそがメッセージである」や「ホット&クール・メディア」「地球村」などの用語とともに「メディアの予言者」として北米全土で騒がれる。67年『メディアこそがマッサージである』、68年『地球村の戦争と平和』などの著作が続き、世界的に著名なカナダ人となった。66-68年、日本でも「マクルーハン旋風」が起こり、用語が流行した。80年トロントで没。