みすず書房

外山滋比古

とやま・しげひこ

1923-2020。愛知県に生まれる。47年東京文理科大学英文科卒業。同大学特別研究生修了。51年雑誌「英語青年」編集長、ついで「英語文学世界」「月刊ことば」を創刊、編集。その間、56年東京教育大学助教授、68年お茶の水女子大学教授。89年同大学名誉教授、同じく昭和女子大学教授。99年同大学退職。62年文学博士。
『修辞的残像』(61年)、『近代読者論』(64年)により文学における読者論の方法を提唱、『シェイクスピアと近代』(72年)でその実践を示す。さらに、否定的に扱われてきた異本の意義に着目、その積極的機能を考察、『異本論』(78年)から『古典論』(2001年)へ展開。これとは別に、日本語について『日本語の論理』(73年)、俳句に関して『省略の文学』(72年)、『俳句的』(98年)などを発表。同時に折にふれて『少年記』(2004年)『老楽力』(2006年)や、『あたまの目』(2004年、みすず書房)『中年記』(2007年、みすず書房)『忘却の力』(2008年、みすず書房)『第四人称』(2010年、みすず書房)『失敗の効用』(2011年、みすず書房)『人生複線の思想』(2014年、みすず書房)など多くのエッセイを書く。
2002年より『外山滋比古著作集』(全8巻)をみすず書房より刊行、2003年完結。