みすず書房

ゲール・エルトン・メーヨー

Gael Elton Mayo

1923年4月9日、産業心理学者ジョージ・エルトン・メーヨーの次女としてオーストラリアに生まれる。イギリスの寄宿学校で教育を受け、パリ=ソルポンヌ大学卒業、二度の結婚生活に破れ、戦後は写真家集団マグナムのライター、画家、歌手、ジュラ地方フロントネの城主と再婚、小説を書き始める。古城での暮らしは城の売却、離婚によって終わる。娘ジョージアと高地プロヴァンスの農家を修復して住むが、ここも終の住処とはならず、長年にわたる癌との闘いののち、1992年10月16日ロンドンに没す。本書『夢の終わり』を始め、晩年に綴られた自伝的回想三部作(『狂気のモザイク』『悪鬼と生きる』)により作家として高い評価を受けている。