みすず書房

フィリップ・ラクー=ラバルト

Philippe Lacoue-Labarthe

1940年生まれ。フランスの哲学者。ストラスブール大学名誉教授。とくにミメーシスという斬新な視点からのヘルダーリンとハイデッガーの精緻な読解を起点にして、哲学と文学、哲学と政治、自然と歴史などの関係を脱構築する作業を展開しつづけている。主要著書として、Le Sujet de la philosophie、Metaphrasis、Poetique de l’histoite、Heidegger(La politique du poeme)などがあり、ジャン=リュック・ナンシーとの共著としては L’absolu litteraire、Le titre de la lettreなどがある。邦訳では『芸術家の肖像、一般』(白井健三郎・守中高明訳、朝日出版社)、『政治という虚構』(浅利誠・大谷尚文訳、藤原書店)、『虚構の音楽』『経験としての詩』(以上谷口博史訳、未來社)、ナンシーとの共著の邦訳として『ナチ神話』(守中高明訳、松籟社)、主要論文の邦訳として「崇高なる真理」(『崇高とは何か』所収、梅木達郎訳、法政大学出版局)などがある。2007年歿。