みすず書房

ウィンストン・チャーチル

Winston Churchill

1874-1965。イギリスの政治家、著述家。1874年11月30日、オックスフォード郊外のブレナム宮で、英保守党の政治家ランドルフ・チャーチルと米国人女性ジャネットの長男として生まれる。1894年にサンドハースト王立陸軍士官学校(騎兵科)卒業後、軽騎兵第4連隊に任官。インド、エジプト、スーダンへの出征、ボーア戦争の従軍記者を経て、1900年に25歳で保守党より庶民院議員に当選。1904年に自由党に移籍。1911年から第一次世界大戦中の15年まで海軍卿(海軍大臣)を務める。閣僚を辞任後、1915年から16年にかけてフランスの西部戦線に陸軍の大隊長として従軍。その後、1924年に保守党に復党し、大蔵大臣を経て、1939年9月の第二次世界大戦勃発とともに海軍卿に復帰。1940年5月より45年7月まで首相として大戦下の英国を率い、連合国の勝利に貢献。51年に首相に再任され、55年に退任。『第二次世界大戦』全6巻をはじめとする著述活動により、1953年にノーベル文学賞を受賞する([完訳版]伏見威蕃訳、みすず書房、2023-。なお初邦訳は『第二次大戦回顧録』[全24巻]毎日新聞社、1949–55。縮約版に『第二次世界大戦』[全4巻]河出書房新社、1983–84ほか)。その他の著書に、『わが半生』(中央公論新社、2014)、A History of English Speaking People(1956–58)ほか多数があり、ベストセラーとなった作品も多い。1965年1月24日に90歳で歿。