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ミッシング・リンクの謎

ADVENTURES WITH THE MISSING LINK


1924年、南アフリカのタウングで出土した一個の頭蓋が語る人類進化の謎。スリリングな発見物語。

今日でこそ、アウストラロピテクスは地球最古の人類として、人類学教科書の冒頭に詳しく記載されるようになり、南アフリカはいわば人類学のメッカと目されるほどになっているが、1925年に、田舎の無名の解剖学者であった本書の著者レイモンド・ダートが、はじめて若い頭蓋の発見を発表して以来10年以上の間は、完全に無視された存在であった。
圧倒的な四面楚歌のなかで、30年間自説を守り通し、偏屈とまで評されたその強靱な性格と、いざ自説が証明されたとたんに新しい研究をいっさい第三者の手に委ね、愛着による結論の歪曲をみずから予防した科学精神とに対して、今世紀の人類学は、はかり知れないものを負っている。人類とことばの起源について、重要な情報に富む20世紀の偉大な発見のスリリングな現場報告である。


「ミッシング・リンクの謎」の著訳者:

レイモンド・A・ダート
Raymond A. Dart
オーストラリアに生まれる。1913年クイーンズランド大学卒業。1917年シドニー大学医学士。同大学解剖学助手。1918年軍医として渡欧し、1920年までロンドン大学助手。1920-21年、ロックフェラー奨学生として渡米。1923年、ヴィトヴァーテルスラント大学解剖学教授。1959年、名誉教授となる。ヨハネスブルグに住み南アフリカの医学・人類学に貢献するところ大であった。タウングス化石の意義を認め、アウストラロピテクスが地上最古の人類であることを明らかにした。20世紀人類精神の最大の発見の一つとされている。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
山口敏
やまぐち・びん
1931年千葉県に生まれる。1953年東京大学理学部人類学科卒業。札幌医科大学助教授、国立博物館人類研究部長を経て、現在、同館名誉研究員。自然人類学専攻。著書 『生物としての人』(共著、1959)『日本人の顔と身体』(1986)。訳書 テイヤール・ド・シャルダン『過去のヴィジョン』(みすず書房、1971)。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
序文
1 石灰岩の秘密
2 猿人か人猿か
3 生きた脳から骨の化石へ
4 タウングス・ベビーの初舞台
5 疑う者と信ずる者
6 化石から生きた人間へ
7 骨のでる谷
8 ブール移民から人猿へ
9 最古の殺人
10 ハイエナ神話
11 骨は語る
12 サルとヒトと
13 ヒトの歩んだいばらの道
14 どうしてヒトは立ち上がったか
15 ことばの起源
16 未来を語る過去
エピローグ
 訳者あとがき
 新版への訳者あとがき(1995)
 参考文献抜萃

この本の関連書


「ミッシング・リンクの謎」の画像:

ミッシング・リンクの謎

「ミッシング・リンクの謎」の書籍情報:

四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/336頁
定価 3,675円(本体3,500円)
ISBN 4-622-00210-8 C1022
1974年5月20日発行

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