モディリアニ【新装版】
人と神話
MODIGLIANI
- 著者
- ジャンヌ・モディリアニ
- 訳者
- 矢内原伊作
モディリアニがその多彩で不幸な短い生涯を閉じたとき、この画家の若い妻ジャンヌ・エビュテルヌがあとを追って自殺したことはあまりにも痛ましい物語だが、あとには満二歳の娘、母親と同じ名前を与えられたジャンヌがのこされた。このジャンヌが本書の著者である。彼女はモディリアニ家にひきとられてイタリアで成長したが、美術研究の道に進み、特にドイツ表現派とエコール・ド・パリを研究した。
本書における著者の態度は一貫して極めて客観的であり、従来の伝説を打破して正確な事実を明らかにするために丹念に資料を渉猟し、モディリアニを知っていた人々の記憶を確かめている。著者の態度は記憶にない父親の姿に憧れる娘のそれではなく、あくまでも批判的研究家のそれである。むろんそこに娘としての愛情がないわけではない。むしろ亡父への愛情は全体に溢れているが、その愛情は先ず正確な事実の探求に向って集中している。本書が出版されるとすぐに大きな国際的反響をよび、モディリアニ研究における劃期的業績として、いわばモディリアニ評伝の決定版として注目されたのも、専らこの批判的研究の成果によってである。
(矢内原伊作「訳者あとがき」より)
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この本の関連書
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「モディリアニ【新装版】」の書籍情報:
- B6判 タテ182mm×ヨコ128mm/182頁
- 定価 3,990円(本体3,800円)
- ISBN 4-622-01571-4 C1023
- 1978年8月30日発行





