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〈子供〉の誕生

アンシァン・レジーム期の子供と家族生活

L’ENFANT ET LA VIE FAMILLIALE SOUS L’ANCIEN REGIME


この書は、ヨーロッパ中世から18世紀にいたる期間の、日々の生活への注視・観察から、子供と家族についての〈その時代の感情〉を描く。子供は長い歴史の流れのなかで、独自のモラル・固有の感情をもつ実在として見られたことはなかった。〈子供〉の発見は近代の出来事であり、新しい家族の感情は、そこから芽生えた。

かつて子供は〈小さな大人〉として認知され、家族をこえて濃密な共同の場に属していた。そこは、生命感と多様性とにみちた場であり、ともに遊び、働き、学ぶ〈熱い環境〉であった。だが変化は兆していた。例えば、徒弟修業から学校化への進化は、子供への特別の配慮と、隔離への強い関心をもたらしたように。

著者アリエスは、4世紀にわたる図像記述や墓碑銘、日誌、書簡などの豊かな駆使によって、遊戯や服装の変遷、カリキュラムの発達の姿を描き出し、日常世界を支配している深い感情、mentaliteの叙述に成功している。この書は「子供の歴史への画期的寄与にとどまらず、現代の歴史叙述の最良のもの」(P. Gay)、「この本がなかったなら、われわれの文化は、より貧しいものとなったであろう」(N.Y. Review of Books)と評された。



著訳者略歴

フィリップ・アリエス
Philippe Aries

1914年ロワール河畔のブロアで、カトリックで王党派的な家庭に生れる。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
杉山光信
すぎやま・みつのぶ

1945年東京に生れる。東京大学文学部社会学科卒業。東京大学新聞研究所助手、大阪大学人間科学部助教授を経て、現在東京大学新聞研究所教授。 ...続きを読む »

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
杉山恵美子
すぎやま・えみこ

1945年北海道に生れる。北海道大学文学部を卒業、東京大学音声言語研究施設で学ぶ。1975-76年、フランスの社会科学高等研究院に留学。訳書『流行の社会心理学』(共訳、岩波書店、1982)。

※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「〈子供〉の誕生」の画像:

〈子供〉の誕生

「〈子供〉の誕生」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/440頁
定価 5,940円(本体5,500円)
ISBN 4-622-01832-2 C1030
1980年12月10日発行

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