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デカルト派言語学

合理主義思想の歴史の一章

CARTESIAN LINGUISTICS


知識人とメディアの責任を中心に、長年にわたって現代世界に向けて発言をつづけてきたチョムスキーの存在と活動は、2001年9月11日の同時多発テロ以降、いっそう注目されるようになった。その人間の尊厳を追求する思想は、言語学者としての言語観にふかく根ざしている。

著者は、20代で変形生成文法を提唱、実証主義や行動主義と対峙しながら、現代言語学における革新をもたらした。その理論は、人間に組み込まれた生まれながらの言語能力を想定し、諸言語の深層に横たわる普遍性の発見を課題とするものである。

本書は、変形生成文法の源流を、17世紀の合理主義思想に求め、デカルトからポール=ロワヤル文法へ、さらにフンボルト、ロマン主義へと連なる言語学の流れを明らかにする。その試みは、言語行動における自由と創造性に光をあて、自らの言語観、人間観を示す《方法序説》となっている。


「デカルト派言語学」の著訳者:

ノーム・チョムスキー
Noam Chomsky
1928年、アメリカ、フィラデルフィアに、ユダヤ人として生れる。ペンシルヴァニア大学卒業。1961年よりマサチューセッツ工科大学教授。変形生成文法を提唱、現代言語学に革新をもたらす。その方法論は言語学の枠を超えて、哲学、心理学にも影響を及ぼした。著書として『文法の構造』(研究社出版、1963)『文法理論の諸相』(研究社出版、1970)『言語論』(大修館書店、1979)『統率・束縛理論』(研究社出版、1986)『言語と精神』(河出書房新社、1996)など。また政治・社会問題に関する著作も発表しており、ことに2001年9月11日の同時多発テロ以後、アメリカ政府を批判する発言が注目されている。『9.11―アメリカに報復する資格はない!』(文春文庫、2002)『チョムスキー、世界を語る』(トランスビュー、2002)『ノーム・チョムスキー』(鶴見俊輔監修、リトルモア、2002)など。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
川本茂雄
かわもと・しげお
1913年、東京に生れる。1937年、早稲田大学文学部卒業。早稲田大学名誉教授。1983年歿。著書『言語学概説』(播磨書房、1954)『ニューワールド英和辞典』(編集主幹、講談社、1969)『新コンサイス仏和辞典』(内田和博と共編、三省堂、1993)ほか。訳書『歌物語 オーカッサンとニコレット』(岩波書店、1952)ヤーコブソン『一般言語学』(監修、みすず書房、1973)チョムスキー『知識と自由』(番町書房、1975)『言語と精神』(河出書房新社、1996)ほか。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「デカルト派言語学」の画像:

デカルト派言語学

「デカルト派言語学」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/176頁
定価 3,360円(本体3,200円)
ISBN 4-622-01974-4 C3010
1976年9月30日発行

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