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ヨーロッパ文明1

EUROPE IN THE TWENTIETH CENTURY


著者リヒトハイムはナチス・ドイツに追われて亡命したユダヤ人であり、その著作『マルクス主義』『社会主義の源泉』『社会主義小史』などによって「もっともすぐれた思想史家の一人」「社会主義の知的起源に彼ほど精通している者はいない」(タイムズ・リテラリ・サプルメント)と評されている。
本書は劇的な変化に満ちた20世紀ヨーロッパの歩みを跡づけんとするものである。二つの大戦が中心に置かれてはいるが、著者の目ざすのはより広く、1900-1970年のヨーロッパ文明史なのである。彼は分析の主流に、第一次大戦前夜に存在した伝統的なブルジョア的文化の衰退と表裏一体をなす、知的・芸術的意識の巨大な変化を織りこんでいる。実証主義への批判、哲学・物理学における新しい世界像の創出、絵画・建築・音楽・文学における新しいスタイルの創造など、思想史・科学史・芸術史上の革命的ともいえる展開が政治・社会との関連の上で的確に考察される。それとともに、ロシア革命の勃発、ファシズムの擡頭など、今世紀をゆるがした事件が鋭く分析される。20世紀ヨーロッパ文明のみごとな鳥瞰といえよう。


「ヨーロッパ文明1」の著訳者:

G・リヒトハイム
George Lichtheim
1912年ベルリンに生れる。ベルリン大学、ハイデルベルク大学に学び、1933年ナチス・ドイツを去ってパレスチナに移住。1945年イギリスに亡命しロンドンに居を構え、帰化する。当初、G.L.アーノルドという筆名で諸雑誌、新聞に寄稿していたが、著作を世に問うことになってからは本名を使う。広く世に知られるようになったのは『マルクス主義』(1961、邦訳、みすず書房、1974)によってである。その後しばしば、スタンフォード大学、コロンビア大学などアメリカの諸大学に招かれて講義を行なう。主要な著作としては、論集『イデオロギーの概念』(1967)『社会主義の源泉』(1970)『社会主義小史』(1970、邦訳、みすず書房、1979)『ルカーチ』(1970、邦訳、新潮社、1973)『帝国主義』(1971)『マルクスからヘーゲルへ』(1971、邦訳、未來社、1976)ほかがある。1973年4月歿。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
塚本明子
つかもと・あきこ
1941年東京に生まれる。1964年東京大学教養学部教養学科イギリス分科卒業。1970年同大学大学院比較文学・比較文化博士課程修了。1975-78年オックスフォード大学留学。現在 筑波大学助教授。訳書エルンスト・カッシーラー『象徴形式の哲学I』(共訳、竹内書店、1972)H.G.シェンク『ロマン主義の精神』(共訳、みすず書房、1975)。
※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

この本の関連書


「ヨーロッパ文明1」の画像:

ヨーロッパ文明1

「ヨーロッパ文明1」の書籍情報:

A5判 タテ210mm×ヨコ148mm/268頁
定価 3,045円(本体2,900円)
ISBN 4-622-02039-4 C1022
1979年5月14日発行

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