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モンテーニュとメランコリー
MONTAIGNE AND MELANCHOLY
- 著者
- マイケル・A・スクリーチ
- 訳者
- 荒木昭太郎
モンテーニュといえば、沈着冷静な哲学の権化として思われがちだが、事実はそうでない。彼が精神の平衡をなしとげ、それによってユマニスムの思想家の中で完璧な模範となっているとしても、もともと彼の気質は当時で言うところの多血質で憂うつ質だった。ということは、『エセー』の成熟もまた、憂うつ気質の攻撃にたいする闘争の成果だったのだ。
本書は、『エセー』の範囲と目的を再吟味して、モンテーニュが自らの憂うつ気質の舵をいかに取って、適切な心理的水路にみちびき、肉体と精神のバランスをもとめつづけ、詩人タッソのような天才にも影響をおよぼした狂気を回避しようとしたか、それを説得的に示してくれる。
「『エセー』評価に新鮮な一ページを開くものだ。熱気にみちた簡明なことば遣いで、若い人びとに語りかける熟年のもの言いで、ひとりの友人が他の友人にひとりの共通の親友のすがたを浮かびあがらせる調子で、書かれている」(マルク・フュマロリ)。
「メランコリアという観念が古代からもっている両義性を、モンテーニュがいかにして自力で解明したか、高感度の探査をおこなっている」(ロイ・ポーター)。
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「モンテーニュとメランコリー」の書籍情報:
- 四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/376頁
- 定価 4,515円(本体4,300円)
- ISBN 4-622-03076-4 C1010
- 1996年10月16日発行






