近代ギリシァ史
MODERN GREECE
判型 | 四六判 |
---|---|
頁数 | 544頁 |
定価 | 7,150円 (本体:6,500円) |
ISBN | 978-4-622-03374-5 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1997年8月19日 |
備考 | 現在品切 |
MODERN GREECE
判型 | 四六判 |
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頁数 | 544頁 |
定価 | 7,150円 (本体:6,500円) |
ISBN | 978-4-622-03374-5 |
Cコード | C1022 |
発行日 | 1997年8月19日 |
備考 | 現在品切 |
〈ギリシァ〉といえば、まず輝かしい古典文明が想起される。その後の時代、つまりマケドニア人、続いてローマ人に征服され、そしてトルコ人の支配するところとなってからのギリシァは、ほとんど知られていないといっていいだろう。
本書は、この空白を埋めるたぐいない通史で、東ローマ帝国の首都コンスタンティノポリスの定礎(324年)から現代(1990年)まで、1600年あまりの歴史を一挙に展望するものである。
ここにいう〈近代ギリシァ〉とは、1832年に初めて統一国家を築いてからの時代を指す。独立までの民族史的背景を明らかにする数章に続く、この「ギリシァ王国」成立以後の記述が本書の核心である。そこでは、西欧列強の利害対立のはざまに翻弄され、さらにナチス・ドイツの占領、内戦、クーデタ、独裁などの歴史の局面が、まことに手際よく整理されて示される。
巻末に訳者による年表・地図を補い、歴史地理的に全体像を把握する便をはかった。
バルカン諸国も含めた現在の状況を理解するために、きわめて役立つ一冊である。